一昨日のオバマ大統領の広島訪問。
本当に感動しました。
昨日8時からの『週間ニュース 深読み』で、まずその様子を知りました。
NHKが取材した被爆者 阿部静子(89)さんは、18歳で被爆。
右半身にケロイドが残り、18回も手術をしたそうです。
私どもが体験したこの苦しみを、世界のどんな立場の人にも、どんな身分の人にも、
どの国の人にも体験させてはならない。
苦しみや悲しみや恨みは、全部昇華して静かな気持ちで
これからの未来を見据えて、
核兵器のない平和な地球にご指導くださいますように
そういう心持ちでお迎えしております。
この番組でもインタビューに答えておられましたが、本日の日テレ系『シューイチ』で
日本被団協 坪井 直(91)さんは
オバマさんにね、過去にはもう引きずられてはおりません。
それを乗り越えてきました。
あなたは資料館を見ました。
それから私ら一人や二人だったが被爆者の声を聞いたと言われるだろうが
これからが大事なんですよ。
時々広島にやってきて色々な人に聞いたり見たり、それを重ねてください。
と、核兵器廃絶に向けての更なる活躍を、共に頑張ることを願ったという。
森 重昭さん (79)
自身も被爆者でありながら、長年原爆で亡くなったアメリカ人捕虜を調査し
遺族に伝える活動をされ、その活動はアメリカでも知られていて、
そのアメリカ兵の存在を明らかにしてくれたのはあなただったんですよ、
遺族に伝える活動をされ、その活動はアメリカでも知られていて、
そのアメリカ兵の存在を明らかにしてくれたのはあなただったんですよ、
ということで二人は抱き合った
被爆者の方々が、この70年間、どれほど苦しい思いをされたかを想像し、
そしてその中で、培われた人間性の素晴らしさに、惟惟感動した。
その方たちが、願っておられた、米国大統領の広島訪問。
その願いが実現し、
そして訪問された大統領は、高い理想と道義を心得た方だった。
また、この訪問が実現した背景には、毅然とした態度を取ることのできる
今の日本政府とアメリカ政府の信頼関係もあったはずである。
それぞれの信頼関係を深くゆるぎないものに、さらに積み上げていってもらいたい。
こうした、水をさすことのできない信頼関係がさらに強く深まり、広く広がることが
平和な世の中を作り上げる根本だと、私は信じる。
世の中が、決して一筋縄ではいかないことは承知している。
10人、人がいれば10人の自我がある。
自己主張が羽目をはずせば、やがては混沌となり
欲や嘘、策謀等が顔を覗かせ、限度を超えれば、人間性を見失う可能性が生まれる。
そう、確かに、人間は迷いはするが
それでも、私たち一人ひとりの人間は、
仏性ともいわれ、あるいは心神ともいわれる
尊い宝物を、誰もが持っているのだと思う。
邪が巨大な脅威に育たないように
核兵器という現実の脅威の廃絶に向けて
人と人との絆が紡ぎだす、信頼の感動が
より大きく広く育つことを願ってやみません。
※upは30日になりましたが、29日に書いたものです。
文中の、「一昨日・今日」の表記はそのままにしました。