ドラマ「花子とアン」が終わりましたね。
ドラマを見ると、色々な感想が湧いてくる。
中でも、蓮子さんのラジオ放送のシーンは圧巻でした。
子供を戦争で失った母親の切実なる訴え。
先ごろ他界した父の写真を思い出しました。
数え年16歳で予科練に入隊した父のアルバム。
2枚の集合写真には薄紙が貼られて、
苗字と戦死、殉死、特別攻撃隊編入サレル等の文字。
数えの20歳で終戦。
この4年間は、今であれば大人と子供の両方が混ざり合った年代です。
訓練中、落下傘が引っかかって殉死した人があったそうです。
訓練でも死ぬことがあるんだと思ったそうです。
私の知る父は、真面目で前向き、歌の好きな、信仰心の厚い人でした。
しかし、死と隣り合わせの時代を生きた人でもあったのです。
さて「花子とアン」149回では、価値観が180度変わってしまったあの時代の人々を代弁するような朝市の言葉が心を打ちました。
「お国の為に命を捧げることは立派なことだと毎日毎日生徒たちに教えてきた。教え子たちも大勢戦死した。申し訳なくて後悔しても仕切れない」「だけど、償っていくしかない。自分にできることを一生懸命やって償っていくしかないんじゃないか」